SSブログ

辺境警備(4)故郷は遠く… [読書・鑑賞]

辺境警備(4)故郷は遠く…|紫堂恭子|角川書店|560円|刊1997年

カイルの出会った死霊は神官に会いたがっていた。都への栄転が決まった神官。誰もいないはずの美枝森からやってきた黒ずくめの男は。カイルとともに都に戻った神官さんになんだか暗雲が…。隊長さんがそれを救いに行く(はずないって)。

《はてな年間100冊読書クラブ》

辺境警備 4 ← bk1へ

偏狭なリストを下に

辺境警備の8つの要素

  • ええかげんなおっさん
  • 生真面目な神官
  • キャベツの妖精さんたち(兵隊さん)
  • 楽しい辺境暮らし
  • ときどきシブいおっさん
  • ファンタジィ的世界(かなりきちんと構築されてる)
  • それぞれの人物が抱く影の部分
  • ヌケてるキャラクタたち

偏狭なリストを下に。

【アーヴィン】黒い軍服の男。軍団長時代のサウル・カダフの部下。おっさんの手続きの不備で給料がもらえなかった。一見クールな美形だがかなり抜けてる。まだ女の子とつき合ったことがないらしい。

【アモン】金銀が好きな悪霊(エヴィル・スピリッツ)。

【イヴリン】エルフレードの義母。ヴォルグの恋人。神官さんの両親のことを知っているらしい。

【悪霊(エヴィル・スピリッツ)】霊というより、不思議な能力を持った生物。「聖なる獣」や「獣虫」はまた異なる生き物。

【エリアン】ベルソルの神聖獣神殿の神学生。

【エルフレード】神官さんの友人。ヴォルグのために命を落としたらしい。

【おっさん】→サウル・カダフ

【カイル】神官がレナンディで出会った黒呪術師。新たな犠牲者となるか?

【玉滴石】無色透明のオパール。値打ちはないが願いがかなうかも。

【グーゴル・プレックス】旅の辻音楽師。グーゴル・プレックスというのは非常に大きな数の単位だとかで、本名はオースチンというらしい。おっさんと知り合いみたいだ。

【クリス】兵隊さん。鍛冶屋の三男。ちょっと内気。

【クリスティーン】グーゴル・プレックスの亡くなった妻。神官さんにそっくりだったらしい。

【賢者の護符】カダフになんでも言うことをきかせることのできる不思議な護符。一度でも中を見ると効力がなくなるそうなんでこの作者の登場人物たちなら必ず見てくれるでしょう。ぼくは「見ないでください」と言われたら本当に絶対見ず、鶴を一生こき使ってしまうタイプですが。

【拷問】≪むこうが望んでる答えを言わにゃ拷問は止まないもんさ≫by隊長さん。

【ゴンザロ】西カールの鉄商人。金の亡者。

【ゴンファノン】将軍。サウル・カダフさんの幼年学校時代からの友人で恋のライバルだったこともある(二人ともフラれた)。

【サウル・カダフ】国境の警備隊長に飛ばされたおっさん。女で失敗した。自称エリートコースに乗っていた。ドルティックの反乱を口先ひとつで終わらせたことがあるらしい。もうすぐ40歳とか言ってたような気もするが50過ぎのおっさんにしか見えんぞ、お前。

【ジェニアス・ローサイ】星径神殿の神官。酒が好き。とろいせいで?辺境の神官になった。長いサラサラ銀髪、菫色の瞳のか細い超美形だが牛用の鋤を使って畑を耕す怪力男。正神官なので頭に銀の環を巻いている。シルフィンいわく「銀髪さん」もしくは「すみれちゃん」。

【ジョルジョ・モレス】写実主義の画家。彼が描いたものが…。

【獣虫】神聖獣のひとつ。冥王に使われ恐れられる存在。森林に生息しており人間と出会うことが多い。

【ジュディス】メガネっ娘。ジェニアスの相棒だった父親の後を継ぎ暦や天文計算をする職業に就こうとジェニアスから学んでいる。神官の着るものをちくちく縫ったりしている。もちろんジェニアスが好きっ!

【シルフィン】都で有名な美女。おっさんの昔の女だったらしい。おっさんいわく≪プレイガールの上に凶暴な性格!左遷されたのもこいつのおかげ≫。

【神官さん】→ジェニアス・ローサイ

【背高さん】国境より北の誰もいないところからやってきた黒ずくめの軍服に大きな剣を持った新しい神官。ジェニアスの旧い知人らしい。カッコつけて「真の名はすでにその役目を終えた」なんて言ってるから「せいたかさん」なんて呼ばれるようになった。他にも黒助とか背高黒ちゃんとか剣の賢者とか。《人はわたしのことをエクサイラとかマクロビアンとか呼ぶよ》《わたしの道はいつも整えられた街道とは限らないのだよ》

【銀炎馬(セライフアクス)】炎の馬。神聖獣。原初に生まれたもののひとつ。魔物でも神でもない。

【創造星】世界を創造した9つの星。原初の時の核のまわりで輝く。

【隊長さん】→サウル・カダフ

【月(暦)】一年は十二月。われわれの月に直すと、1月(氷の月)、2月(霧の月)、3月(春の月)、4月(清めの月)、5月(花の月)、6月(休閑の月)、7月(牧場の月)、8月(収穫の月)、9月(秋の月)、10月(ワインの月)、11月(風の月)、12月(雪の月)。一月はすべて30日。年の始めに余日(ユール)と呼ばれる祭日を5日、うるう年には6日取って1年としている。

【黒呪術師(ドラテイア)】金を取って人に呪いをかけたり悪霊を操るのが黒呪術師。黒呪術を行うのには他にも妖術師(マスコ)がいる。たいがい呪術的に守られた名前を持っているが一般の人はそうではないので黒呪術師は自分の呪力が影響を及ぼさないように相手の名前を呼ぶことはしない。

【ドル・ドナ】星径神殿の老師。賢者の誉れも高い。

【ドレング】辺境唯一の街。門は開きっぱなし。神官さんの仮神殿がある。本神殿は深い森の中なのでたいがいここにいる。

【ノブ】兵隊さん。牛飼い。

【ハル】兵隊さん。ワイン農家の三男。

【ファーナ】ゴンザロの娘。意にそまぬ結婚をさせられそう。

【美枝森(フアグルリミ)】なんか遠いらしい。

【フィン】兵隊さん。靴屋の次男。

【フィルナス・ハイドランド】監査官。

【フライパン】おっさんとシルフィン運命の出会いをもたらしたアイテム。

【フレック】兵隊さん。マルヴィルの親戚。

【兵隊さん】警備隊のメンバー。隊長さんに迷惑をかけられている近くの若者たちらしいが個体識別は不可能。シルフィンいわく「キャベツの妖精」。なるほど。

【ヘリオス・ヴォルグ】神官を恋人の敵、と思っているのかな?そんな単純なヤツじゃなさそうだけど。オルデンロード出身の傭兵で残忍な戦い方で有名。

【ベルソル山】神聖獣神殿がある。

【ベン】兵隊さん。小麦農家。

【辺境】ルウム王国北西部の西カール地方。ここより北は美枝森(フアグルリミ)という深い森で魔物くらいしか住んでいないので、いったい何を見張ればいいのやら…。歴代の隊長さんはほとんど全員左遷させられた人。1000年前に作られた石の壁が国境。《まーこんな辺境に来る奴なんてどーせまともなのいないよなっ》(by隊長さん)

【ポエナ】呪術師が使う虫で人につらい過去を悪夢として次から次に見せる…はずだったがおっさんには通用せず。

【ボブ】兵隊さん。粉屋の次男坊。

【マクロビアン】不老不死者。

【マリエル】ジュディスの友人。

【マルヴィル】兵隊さん。町内会長の息子で9人のまとめ役。

【マルト】兵隊さん。8人兄弟の末っ子。

【ミスティーン】グーゴル・プレックスの娘。天使の羽をつけて登場。

【冥王】創造星のひとつが地の底に墜ちその力によって生まれた存在。純粋な悪。悪霊の親玉。神聖獣神殿では目の形で表されている。千年前に墜ちた星が元に戻って月になり、冥王も滅びた。

【ラスタ】ベレノス神殿の神官。スケールの小さな男。

【ラミア】ちょっと怪しい美女。

【ルウム】舞台がある王国。

【レナンディ】西カール一番の大都会。片道一週間かかるらしい。

【ロブ】羊飼いの青年。人がいい。

【ロレアン】シルフィンの夫。神官さんと感じが似ているらしい。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。