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映画「裸の島」 [読書・鑑賞]

何年か前正月用に安売りDVD買ってたのをやっと観た。

大学のときの映画論のテキストでも最初の方で扱われていた。
日本映画史に残る名作と言われているがどんなんでしょう。

ストーリーはあるようなないような。有名作なのでいまさら書く必要もないでしょうがとりあえず。

瀬戸内海と思われる小島。
その島ではある一家だけが農作業しながら暮らしている。
本土なのか他の島なのかで水を汲むため手漕ぎの小舟で日に何度も往復しなければならないし乾いた島の地面は砂のようにすぐ水を吸い込んでしまう過酷な労働。
それでも一家はなにものにも邪魔されずそれなりに満ち足りて暮らしていた。
が・・・という感じ。

全編ほぼセリフなしというしばりが詩情をかもしだす。

この過酷さを当然のように受け入れている夫婦の感覚は?
その夫婦は互いに互いのことをどう思っているのだろうか?
もっと作業は改善できそうなものだがなぜいつまでも同じことを繰り返すのだろうか?
なにかあったらすぐ破綻しそうな暮らしは彼らにとってどんな意味があるのだろうか?

などなど考えてしまう。

諦念というのでもなくただ今を維持することの喜び、充実感のようなものがあるのだろうか。
それはわからないでもないが。

それはさておき俳優のお二人、乙羽信子さんと殿山泰司さんはの農作業や水運びの動きがたどたどしくてベテラン農民のような安定感が見えなかったところはちょっと気になった。

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